拙速
   
   
2008/05/31
   
   
こんばんは。

最初の会社の上司が、ある年の年賀状で、次のように書いて
いました。

「今年のモットーは、“拙速”です」

拙速(せっそく)とは、「拙い」けど「速い」こと。
辞書を見ると、「できはよくないが、仕事が早いこと」とあ
ります。

出来栄えよりも、早さをとる。
拙くても、速さ(早さ)を優先する。

できることなら、巧速(という言葉はありませんが)がいい
のでしょうけど、いつもそう完璧にはいきません。

かえって、「巧」を気にしすぎると、動けなくなったり、動
きが鈍くなったりして、“巧遅”になってしまう。

もちろん、ケース・バイ・ケースですが、得てして、巧遅よ
りも拙速の方が、その後の展開はよくなりやすい。

飛んでから考える。
やってみて修正する。
走りながらバーションアップする。

いずれも、動いているから、前に進んでいくことになるわけ
です。

それに対して、巧、つまり、完璧を目指して、時間がかかっ
てしまうと、一所懸命やっているわりには前に進んでいなか
ったり、周りが進んでしまうので相対的に後ろに下がってし
まう、ということになりやすいのでしょう。

この「語りましょう」も、ある部分「拙速でいいや」と思っ
て、書き綴っているから、続いているのかもしれません。
言葉は悪いですが、あえて、書き捨てるつもりでやってい
て、書き終わった後、ほとんど見直したり、文を整えたりは
していません。
それをすると、時間ばかりが経ってしまったり、結局、アッ
プしない(アップできない)ことになりかねないので。

「なるほど、それでこんな拙文なんだ」と言われたらどうし
よう、という自分の中の声(不安)は、無視無視・・・

虫(無視)は、節足(拙速)動物ですから。

   
   
   
   
Copyright : Ryo Takashima