こんばんは。
「サザエさんブルー」という病があります。
病じゃないですね。
気分の問題といった方がいいでしょう。
症状は、日曜の夕方になると憂鬱な気分になるというもの。
テレビで『サザエさん』がはじまると、
「ああ、もうすぐ月曜だ。1週間のはじまりだ~」
とブルーな気分が垂れ込めてくるわけです。
『サザエさん』の何とものどかな、のんきな展開が、
明日からはじまる長い労働時間の陰鬱さを、余計に重いもの
にしてくれちゃうんですね。
ああ、僕もカツオになりたい。
(タラちゃんの方がもっといいかな~)
というような人は、結構いるんじゃないでしょうか?
他ならぬ僕自身が、そうでした。
「でした」ですから、過去のこと。
今じゃないですよ。
実は、最初の会社のときがそうだったんです。
「ああ、また明日から会社だ。いやだなあ」
通りすがりの家の中から、『サザエさん』の歌が聞こえてき
ただけで、足取りが重くなることもありました。
あの頃は、ハアッ!
いや、和田アキ子さんじゃなくて、
あの頃は、仕事がおもしろくなかったんだと思います。
おもしろくないというよりも、いやだったみたい。
まわりの人たちは、いい人ばかりだったんですが。
何がいやだったのか?
実は、よく覚えていないんです。
でも、多分、“やらされている”とか“やらなければいけな
い”という感が、かなり強かったんだと思います。
誰に言われたわけでもないのに。
自分の中で勝手にその感を強めていたのでしょう。
幸い、その後サザエさんブルーとはおさらばしました。
いつの頃からなくなったか?
定かではありませんが、自分から「この仕事がしたい」と思
って転職してからかもしれません。
今は、息子が『ちびまるこちゃん』や『サザエさん』を見て
いるのを見ても、ブルーにはなりません。
テレビの中ののどかさに、自然と同調できています。
ありがたいことです。
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