サザエさんブルー
   
   
2008/07/13
   
   
こんばんは。

「サザエさんブルー」という病があります。

病じゃないですね。
気分の問題といった方がいいでしょう。

症状は、日曜の夕方になると憂鬱な気分になるというもの。
テレビで『サザエさん』がはじまると、
「ああ、もうすぐ月曜だ。1週間のはじまりだ~」
とブルーな気分が垂れ込めてくるわけです。

『サザエさん』の何とものどかな、のんきな展開が、
明日からはじまる長い労働時間の陰鬱さを、余計に重いもの
にしてくれちゃうんですね。

ああ、僕もカツオになりたい。
(タラちゃんの方がもっといいかな~)

というような人は、結構いるんじゃないでしょうか?

他ならぬ僕自身が、そうでした。

「でした」ですから、過去のこと。
今じゃないですよ。

実は、最初の会社のときがそうだったんです。
「ああ、また明日から会社だ。いやだなあ」
通りすがりの家の中から、『サザエさん』の歌が聞こえてき
ただけで、足取りが重くなることもありました。

あの頃は、ハアッ!
いや、和田アキ子さんじゃなくて、
あの頃は、仕事がおもしろくなかったんだと思います。
おもしろくないというよりも、いやだったみたい。
まわりの人たちは、いい人ばかりだったんですが。

何がいやだったのか?
実は、よく覚えていないんです。

でも、多分、“やらされている”とか“やらなければいけな
い”という感が、かなり強かったんだと思います。

誰に言われたわけでもないのに。
自分の中で勝手にその感を強めていたのでしょう。

幸い、その後サザエさんブルーとはおさらばしました。

いつの頃からなくなったか?
定かではありませんが、自分から「この仕事がしたい」と思
って転職してからかもしれません。

今は、息子が『ちびまるこちゃん』や『サザエさん』を見て
いるのを見ても、ブルーにはなりません。

テレビの中ののどかさに、自然と同調できています。
ありがたいことです。

   
   
   
   
Copyright : Ryo Takashima