アレルギー
   
   
2008/04/12
   
   
こんばんは。

今日のランチのとき、アレルギーのことが話題になりまし
た。

アレルギーを持っている人って、昔に比べたら、おそらく確
実に増えていますよね。

いろいろな原因はあると思います。

体質的、遺伝的なものもあるでしょう。
添加物や農薬をはじめとする化学物質の影響もあるでしょ
う。
地球温暖化など、環境の変化にも原因を求めることはできる
と思います(花粉症は、その1つですね)。

それらと並んで、もしかすると、それ以上に大きな要因にな
っているのではにかと思うのが、心理的なものです。

ひと言で言うと、「気にし過ぎる」ということ。

子どものアレルギー。
1つの傾向があるよね、ということでランチの会話が一致し
ました。

それは、親が気にし過ぎるという傾向。
神経過敏と言ってもいいでしょう。

子どもがアレルギーだから、神経を尖らせる、ということも
あるでしょう。

でも、順番が逆の面もあるのではないか。
つまり、親が細かなことを気にし過ぎたり、「こうしなけれ
ばいけない」「こうしてはいけない」と完璧主義、潔癖過ぎ
だと、それが子どもに影響するという面もありそうだという
ことです。

親が悪い、と責めているわけではありません。
ただ、そういう傾向や共通点、何らかの影響があるのではな
いかという投げかけです。

実際、息子が通っていた保育園でも、逆のことを通じて、そ
のことを垣間見た例がありました。

その保育園では、朝から夕方まで、子どもたちは薄着や裸に
なって、存分に身体を動かします。
そして、泥んこになって遊びます。

ちょっと汚れたからといって、慌てて拭くようなことはしま
せん。むしろ、泥まみれになって遊ばせるのです。

ある年、ひどいアトピーの赤ちゃんが入園してきました。

どうするんだろう?と思っていましたが、園では、その子も
他の子とまったく同じように扱いました。
泥だらけになって遊ばせたのです。

普通だったら、衛生面に人並み以上に気をつけようとするで
しょう。でも、園では、(一見)その逆でした。

大丈夫だろうか?
正直、僕も思いました。

しかし、しばらくすると、その子のアトピーはだいぶ良くな
っていたのでした。

過敏に、過保護にしないことで、抵抗力や生命力が引き出さ
れたのかもしれません。

と同時に、心理的な要因もあったと言えるのではないでしょ
うか。しかも、本人ではなく(赤ちゃんですから)、周囲の
心理的な部分の影響が。

こだわってこだわって、過敏に過敏に、気にして気にして、
という狭める方向ではなく、
ゆるやかにゆるやかに、おおらかにおおらかに、気にしない
気にしない、という緩める方向です。

僕も、コレで、花粉症を治しました。

十数年前に突然、花粉症になりました。
くしゃみ、鼻水、咳、かゆみ、もう耐え難い辛さ。
気にすれば気にするほど、何とかしようともがけばもがくほ
ど、くしゃみと鼻水が止まらないのでした。

そんなことが3年ほども続いたある年。

また、花粉症の季節がやってきたなあ、とちょと憂鬱になり
かけたその瞬間。

「決めた!もう花粉症、やめた!」

突然、自分で自分に宣言したのでした。
すると、瞬時に花粉症が治った・・・わけではないのです
が、劇的に症状が軽くなり、次の年には、くしゃみと鼻水に
悩まされることはほとんどなくなりました。

以来、10年くらい、再発はしていません。

もちろん、薬を飲んだり、他に治療や努力をしたりしたわけ
ではありませんから、考えられるのは、心理的な要因だけで
す。

花粉症というアレルギーに焦点を当てずに、気にしない気に
しない、と一休さんばりに過ごしてきた結果なのだろうと思
います。

もちろん、すべて気持ち次第と単純にかたずけることはでき
ないでしょうけど、「気にしすぎない」ということは、アレ
ルギーについても、他の面でも、結構有効な気がします。

   
   
   
   
Copyright : Ryo Takashima