英雄
   
   
2008/04/22
   
   
おはようございます。

野茂投手が、戦力外通告を受けました。

野茂投手といえば、“メジャーの先駆者”。

1995年、近鉄バッファローズ(当時)を自由契約にな
り、アメリカのメジャーリーグ挑戦(本人は、「挑戦」とい
う意識ではなかったかもしれませんが)を表明。

賛否両論(余計なお世話ですね)の中、渡米し、ロサンゼル
ス・ドジャースで、鮮烈なデビューを飾りました。

その年は、新人ながらオールスターゲームにも出場、しか
も、先発を果たすなど大活躍。新人王にも輝いています。

大きく振りかぶって、背中を大きくひねる(回す)独特の投
げ方は、トルネード投法と呼ばれ、メジャーでも、「トルネ
ード旋風」を巻き起こしました。

その後の活躍も目覚しく、2度のノーヒット・ノーランを含
む、123勝を挙げています。日米通算では、201勝とい
う大投手です。

野茂投手自身の成績も素晴らしいのですが、何といっても、
メジャーリーグへの道を開いた、開拓者としての功績は、計
り知れません。

今は、イチロー選手、松井選手をはじめ、数多くの日本人選
手がメジャーリーグで活躍するのも、さほど珍しいと感じな
くなってきていますが、この状況も、野茂投手がいなかった
ら、なかったかもしれないのです。

「すべての道はローマに通ず」
「千里の道も一歩から」
を合わせた(!?)ような感じで、

「メジャーへの道は、野茂から」

という格言をつくってもいいと思うくらいです。

しかも、道を切り開いたのみならず、その後の道のりも決し
て楽なことばかりではない中、常に歩み続ける姿を見せてく
れました。

ケガやマイナー落ち、解雇という苦境に陥っても、余計なこ
とを言わず、淡々と黙々と、復活に向けて取り組み続ける。
そして、見事に復活も果たしました。

また、勝っているとき、活躍しているときも、余計なことは
言わず、有頂天になることもなく、淡々と黙々と活躍し続け
た。

今回、ロイヤルズから戦力外通告を受け、今後、どのような
道を歩んでいくことになるのかはわかりませんが、これまで
に野茂投手がつくってきた「野茂ロード」は、その輝きが色
あせることはないでしょう。

まさに、彼は「英雄」です。


   
   
   
   
Copyright : Ryo Takashima