お天道様が判断する
   
   
2003/01/31
   
   
先日、陸上(マラソン)の小出義雄監督のお話を聴いてきました。
大笑いと感心と感動の連続、2時間近くの講演はあっという間。
終わった時、からだに心地よい熱が残っていました。

小出監督は、「人間3つのことが大事だ」という話をされました。
その3つとは、①がんばること、②感謝すること、③気を配るこ
と。

特に強く響いたのは、「がんばること」のお話。その意味するとこ
ろは「大好きなことをとことんやる」ということのようでした。
嫌なこと歯を食いしばりながらとか、人と比較しながらという「が
んばる」とはどうも違う。「大好きなことをただただやり続けるこ
と」。

監督の「自分は大好きなかけっこをただやり続けてきただけです。
もう50年ですよ。40年を越えたころになって、お天道様が『よ
くがんばったね』ということで、ごほうびとして、有森(裕子選
手)や鈴木(博美選手)や高橋(尚子選手)に出会わせてくれたん
です」という言葉がそれをよく表していると思います。

次に、「あっ」と気づかされる言葉が続きました。
「がんばっているかどうかは、自分が判断するのでも他人が判断す
るのでもないんです。判断するのは、お天道様なんですよ」。

小出監督は、とても熱く、しかもとても淡々と生きていらっしゃる
のだなあと感じました。あの熱血漢にして、同時にお任せの境地。
「毎日が楽しくて楽しくてしかたがない」という言葉もうなずけま
す。

大きな示唆でした。
「目の前のことにただただ集中し、大好きなことをし続ける。あと
はお任せ」。とてもシンプルですよね。
このシンプルさに少しでも近づきながら“喜びの種まき”をしてい
きたいと思います。

   
   
   
   
Copyright : Ryo Takashima