“楽しい”&“引き出す”
   
   
2008/07/06
   
   
こんにちは。

土日は、息子のソフトボールチームの練習日。

お父さんたちがコーチをしています。
子どもと一緒にボールを追い、汗を流すことができる時間
は、とても楽しく、貴重です。

もうあと数年もすれば、今のように「パパ、パパ」「お父さ
ん、お父さん」と寄ってきてくれることもなかなかなくなっ
てしまうでしょうから、そう思うとなおさら。

太陽も熱い、暑い夏になってきましたが、指導にも熱が入り
ます。

うまくなってほしいと思えば思うほど、熱くなる。

注意しなければいけないのは、“押し付け”や“はめ込み”
にならないようにすること。

「こうしなきゃいけない」「そうじゃなくて、こうするん
だ」という言葉が多くなってしまいやすのです。

うまくなってほしいと思えば思うほど、その傾向に拍車がか
かります。

人様の子どもに対してもそうですから、わが子の場合たる
や、相当なもの(のはず。ほとんどのお父さんがそうなりま
すね^^)。

言っていることは、正しいんです。

それに、子どもも、それをちゃんと聞いているときももちろ
んある。というか、かなりしっかり聞いています。一見、ち
ゃらんぽらんにしているようでも。

でも、それが行き過ぎたり、それに終始したりしてしまう
と・・・

子どもの中から、“楽しい”を(少しずつ)奪ってしまうこ
とになる。

子どもの「やりたい」という気持ちや芽を、摘んでしまうこ
とになる。

こちらは、子どものためを思って言うのですが、それが結果
的には、“正しい”の“押し付け”“はめ込み”になってし
まうんです。

でも、本当に子どもが伸びるのは、そして、長い目で見たと
きにその子が大きくなるのは、子どもが自ら興味をもって、
自ら取り組むことができてこそなのです。

それには、“正しい”よりも、“楽しい”や“おもしろい”
の方がずっと重要な場合が多い。

イチロー選手が子どもの頃、お父さんと一緒に野球の練習を
したという話は有名です。

小学校2年生のときから毎日欠かさず練習をし、キャッチボ
ール、ティーバッティング、あらゆるポジション(守備)が
できるように内野ノック、外野ノック、バッティングセンタ
ーにも通うようになるなど、小学生とは思えないような練習
を積み重ねたそうです。

ここでポイントになったのが、お父さんの方針。

イチローに練習を強制したり、型にはめ込んだりしないよう
にしたんです。

正しいことを優先する“親(大人)中心”の練習ではなく、
楽しいことややりたいことを大事にする“子ども中心”の練
習となるよう、心がけ、心を砕いたのだそうです。

もともと優れた野球センスと素質があった鈴木一朗くんでし
たが、このお父さんのサポートがあったればこそ、「世界の
イチロー」が誕生したといっても過言ではないでしょう。

さすが、チチローさん。

「教育」は、英語で、“education”ですが、その本来の意味
は、「(中にあるものを)引き出す」。

外から押し付けるのではなく、内から引き出す。

正観さんの本にも、『ただしい人からたのしい人へ』があり
ます。

“楽しい”&“引き出す”の大切さは、頭ではわかっている
のですが・・・

熱い夏になりそうです。

   
   
   
   
Copyright : Ryo Takashima