おはようございます。
今朝、ウォーキング通勤をしていると、服の袖が上着の袖か
ら出ているのに気づきました。
右の袖だけ。
黒の上着の袖から、ベージュのシャツの袖がビヨ~ンとはみ
出しているので、結構目立ちます。
しかも、両腕が出ているのならまだしも、右だけなので、妙
にアンバランスです。
左の方も引っ張り出すのですが、手を振って少し歩くと、元
通り、右だけビヨ~ン。
2、3度やってあきらめました。
「アンバランスだな~」と苦笑いしながら。
でも、そのとき、ふと思いました。
「バランスって、とらなきゃいけないんだろうか?」
「バランス」は、多くの場合、良いものとされています。
特に、日本ではその傾向が強いでしょう。
心と体のバランス、収入と支出のバランス(CMでおなじみ
のフレーズですね)、仕事と家庭のバランス・・・
いろいろな場面で、「バランスが大事」とされています。
「あの人は、バランスがいいよね~」というのは、大体ほめ
言葉でしょう?
逆に、「アンバランス」や「偏り」というのは、マイナスに
とれられることが多いように思います。
近年、“スピリチュアル”なことがブームですが、あまりに
入れ込んだり、とらわれたりすると、バランスを崩してしま
います。
だから、僕も、「精神性と現実性のバランスが大切ですよ」
と自分や人に言ってきました。
そういう意味で、確かに、バランスが大事ということはあり
ます。
でも、あまりにバランスにとらわれ過ぎるのも、いかがなも
のか?
物事は、完全なバランスがとれていると、動きにつながりま
せん。確固たる安定にはなるかもしれないけれど、動きのな
い、固まった世界になってしまいます。
まず、バランスが崩れて動きが生じ、そのアンバランスをよ
り戻そうとする動きが続いて、バランスまでたどり着く、と
思ったら、またバランスが崩れて・・・
という動きを繰り返しながら、世界や物事は躍動している。
と考えると、アンバランスやある種の偏りも必要、というこ
とになります。
それに、「バランス、バランス」ってとらわれていること自
体、アンバランスですよね。これは、矛盾です。
バランスとアンバランスを楽しもう。
そんなことを考えながら、ビヨ~ンの右袖を見て、再び苦笑
いをしたのでした。
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