声の効能
   
   
2008/04/27
   
   
こんばんは。

昨日、息子のソフトボールの練習試合がありました。

小雨の降る中だったせいもあり、ピッチャーのコントロール
が定まらず、フォアボールを連発。

すると、だんだんリズムが悪くなってきます。
ピッチャーも、守っている子も。

そして、ランナーがたまると、そこでエラー。
相手に得点が入り、ガックリ。

また、フォアボール、そして、エラー、点が入る。
その繰り返し。
悪循環のスパイラルにはまっていく・・・

それとともに、みんなの元気がなくなっていき、守っていて
も声がまったく出なくなってしまいました。

すると、また悪循環にさらにはまり・・・

結局、一試合目は大差で負けました。

休憩を入れ、気分を変えての二試合目。

「声を出して、元気を出していこう」
と送り出しました。

今度は、よく声が出ます。
子どもは、転換も早い!?

すると、ピッチャーもコントロールがよくなり、フォアボー
ルの連発はありません。
守備も、リズムが出てきて、いい感じで試合が進んでいきま
す。

そうなると、声がさらによく出るようになる。
そして、プレーがまたよくなる・・・

好循環に入っていくのです。

さっきの大敗を喫したのと同じチームとは、とても思えませ
ん(メンバーも、変わっていないし)。

結局、二試合目は、接戦を制して勝つことができました。

言いたいのは、勝ち負けのことではありません。
「声」の効能のことです。

一昨日、昨日と、「体→心」のことをお話してきています
が、この話もまた同じことを示唆しています。

つまり、「声を出す」→「心(気持ち)が変わる」→「プレ
ーが変わる」→「循環も変わる」という作用です。

フォアボールが続いてしまったり、エラーが連鎖してしまっ
たとき、ただ単に、「立て直せ」とか「気持ちを切替えろ」
とか「がんばれ」と言っても、それだけでは、モードを変え
たり、悪循環から抜け出したりするのは、なかなか難しいも
の。

でも、「声を出す」という「体」からのアプローチで、
「心」も「結果」も変えていくことが可能になる。

必ず変えられるというわけではありませんが、少なくとも、
有効なアプローチであることは、確かです。

心を動かす作用もあるわけですが、同時に、大きな声を出す
ことによって、呼吸が深くなり、体がリラックス、つまり、
筋肉の緊張がほぐれるという効能もあるのでしょう。

「声を出せー!」というのは、古い根性論、単なる精神論の
ような印象がありますが、実は、体の状態を改善する手段で
もあり、さらに、心の状態をよくする方法論でもあるわけで
す。

そういう意味で、単なる精神論、ならぬ、使える精神法、と
言えそうです。

   
   
   
   
Copyright : Ryo Takashima